【抹茶と健康】抹茶の原料、碾茶って何?
碾茶(てんちゃ)がどんなお茶か、ご存じですか? 碾茶(てん茶)とは、「抹茶の原料」となるお茶のことを呼びます。
また抹茶とは、この碾茶を臼で挽き、粉末状にしたもの。またはそれを水やお湯で攪拌(かくはん)したものを指します。今回は、私たちが「抹茶リーフ」と呼ぶ抹茶の原料の「てんちゃ=碾茶」についてご紹介します。
目次
- 緑茶と碾茶の違いとは?
- 栽培方法と淹れ方の違い
- 抹茶の効能
1. 緑茶と碾茶の違いとは?
まず、緑茶とは「生のお茶を発酵させずに製造した不発酵茶」を指します。ここで言う発酵とは、いわゆる酸化のことで収穫を終えたあと速やかに蒸すことで酸化作用が止まるため、紅茶と違って、茶葉本来の鮮やかな緑色をしたお茶となります。
次に、碾茶とは「被覆栽培(ひふくさいばい)= 茶葉に覆いを被せて栽培する方法を用い、収穫後に蒸した後、揉まずに乾燥させた茶葉」を指します。これを臼などを使って粉末状にしたものを「抹茶」と呼びます。
CUZEN MATCHAの抹茶マシンを動かすと、上からパラパラと落ちてくる粉。あの粉はまさに、抹茶マシンの中にあるセラミック製の臼が碾茶を挽いてできた、挽きたての抹茶の粉です。
緑茶と抹茶は混同されがちですが、抹茶やその原料である碾茶は、実は緑茶の種類の一種なのです。
2. 栽培方法と淹れ方の違い
栽培方法の違い
煎茶は露地栽培(ろじさいばい)で育った茶葉です。露地栽培とは、茶畑に覆いをせず、日光をしっかり浴びせながら育てる栽培方法です。光合成により、お茶のうま味成分であるテアニンが、渋みのもととなるカテキンへと変わります。
一方、玉露や碾茶は被覆栽培(ひふくさいばい)で作ります。被覆栽培とは、茶葉の収穫前に茶畑に覆いをかけ、日光を遮ることで鮮やかな緑色で甘みやうまみの強い茶葉をつくる栽培方法です。
淹れ方の違い
飲み方もそれぞれ異なります。玉露や煎茶は、茶葉を急須にいれ、お湯に浸して抽出します。お茶を楽しんだあと、茶殻は捨てます。
一方、抹茶は粉末状にした碾茶を、茶筅などを使用して水やお湯に攪拌したもの。茶葉をまるごと挽くため、茶葉にふくまれる栄養素をすべて食することができます。急須を使ってお茶を抽出するか、粉末状にした茶葉を丸ごと食すのか、という違いがあります。
3. 抹茶の効能
碾茶の特徴である、被覆栽培では覆いを被せて日光を遮断した状態で茶葉を育てます。覆いを被せることで、茶葉に含まれるアミノ酸の一種のテアニンが、苦い味の元であるカテキンへと変化するのを抑えられます。
そのため、碾茶には通常の緑茶の約2倍ものテアニンが含まれているのです。それをそのまま粉末状にし、抹茶として茶葉を丸ごと飲むことで、豊富なテアニンを摂取することができます。テアニンには、リラックス効果・集中力向上・睡眠改善ストレス軽減などの効果が確認されています。
ここから、抹茶を飲むことのメリットを2つに絞ってご紹介します。
(1) かつてサムライエナジードリンクと呼ばれたほどのエネルギー継続力
抹茶にはカフェインも含まれていますが、カフェインとテアニンを同時に摂取することで、カフェインによる気分の盛り上がりと、テアニンによるリラックス効果が組み合わさりカフェイン単体よりも効果が長く緩やかに続きます。かつて、武士が戦の前に抹茶を飲んでエネルギーチャージをしていたほど、サステナブルにエネルギーを摂取し持続させることができるのです。
(2) コーヒーよりも集中力が持続する
カフェインとテアニンが組み合わさることで、コーヒーのようなカフェイン単体のものを摂取するよりも、集中力が大幅に向上するという研究結果がでています。近年、シリコンバレーにある大手IT企業では、オフィスで抹茶や緑茶を飲むことが推奨されていたり、新たなオフィスドリンクとして広がり始めています。
抹茶の原料である碾茶は、特徴的な栽培方法によって、テアニンが豊富に含まれることがわかりました。そして、そのテアニンには、多くの健康への効果が期待できます。是非、生活に抹茶を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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